大いなる驀進 (1960)

　　東京―長崎間を驀進する、デラックス列車“特急さくら号”。そこに乗車する専務車掌・松崎をはじめとする乗務員たちや、政治家とその秘書、スリの名人、一見紳士の殺し屋、駆け落ちしたカップル、新婚旅行の若夫婦、自殺を図る財閥の炭坑夫、球場へと向かうプロ野球選手など、多種多様の人物が様々な人間模様を織り成しながら進んでいく中、列車は大型台風に遭遇。豪雨と崖崩れで線路が塞がり、急停車した車内は騒然となるが、その時、車掌の松崎がシャベルを抱えて暴風...展开雨の中に飛び出した！乗務員もそれに続くと、雨風に打たれながら、何時間も費やして必死に線路の泥を取り除いていく。その姿を見た乗客たちの胸に、熱いものが込み上げて…。